カフェイン
コーヒーは紅茶と比較して、カフェインが多いというイメージがありますが、実は、純粋に同じ量の紅茶の茶葉とコーヒー豆に含まれているカフェイン量を比較すると、紅茶の方が多くあります。
紅茶茶葉中には、重量にして3%程度カフェインが含まれ、この量はコーヒーの3倍の量に当たりますが、1杯当たりに使用する茶葉・豆の量、抽出の効率が異なるため、飲用時のカフェイン濃度はコーヒーの方が高くなり、結果的に、一杯のコーヒーと紅茶では、コーヒーの方がカフェインが多くなります。
紅茶のカフェイン濃度はコーヒーに比べ半分程度とされていますが、品種や抽出条件により大きく変化するため、厳密に評価するのは難しいです。
紅茶に含まれるカフェインはタンニンと結びつくために効果が抑制されることから、コーヒーのような覚醒的作用は弱く緩やかに作用します。
食品に含まれるカフェイン
緑茶235ml:30-50mg
紅茶235ml:47mg
コーヒー (インスタント)235ml:62mg
コーヒー (豆から抽出したもの)235ml:95mg
コカコーラ350ml:35mg
カフェイン
主な作用は覚醒作用、脳細動脈収縮作用、利尿作用、医薬品にも使われ、眠気、倦怠感に効果があります。
カフェインは、プリン環を持つプリンアルカロイドの一種で、コーヒー類に含まれることからこの名があります。
また、安息香酸ナトリウムカフェイン剤などは強心・興奮作用を期待して使われます。
抗がん剤が破壊したがん細胞のDNAの修復を阻害する作用があるとされ、抗がん剤などの効果を高めるのだそうです。