紅茶
紅茶は、摘み取った茶の葉と芽を乾燥させ、もみ込んで完全発酵させた茶葉をポットに入れ、沸騰した湯をその上に注いで抽出した飲み物、または茶葉です。
紅茶の発酵とは微生物による発酵ではなく、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素による酸化発酵の事。
ヨーロッパで多く飲用され世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人で、朝昼晩の食事だけでなく、起床時、午前午後の休憩にもお茶を楽しみます。このため、茶器、洋菓子なども発達し、洗練されました。
紅茶の文化は18世紀にアイルランドに伝わり、国民一人当たりの消費量ではアイルランドがイギリスを抜いて世界一となっています。
紅茶の語源はその抽出液の水色から、また、英語のblack teaはその茶葉の色に由来します。
紅茶の最大の生産国はインドで、次いでスリランカ、以降ケニア、トルコ、インドネシアと続き、中国は茶の生産全体ではインドとスリランカの間に入りますが、緑茶と区別した統計がないため、詳細は不明です。
一般に高い標高の冷涼な環境で栽培されるものには、ダージリン、ウヴァ、キーマンなど香りの優れたものが多く高価です。強い日射の低地で栽培されたルフナ、アッサムは、味に優れ(ただし、比較的アクの強いものとなる)、水色の濃いものが多いとされています。
近年では強い渋味を好む中近東地域で低地産紅茶の消費が増えています。